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「深煎り」の方がカフェイン少ないって本当?

実は知られていない、焙煎とカフェインの関係

 

コーヒーを飲むとき、「カフェインが強そうだから深煎りはやめておこう」と思ったことはありませんか?

実はそれ、ちょっとした勘違いかもしれません。

 

今回は、「焙煎度とカフェイン量の意外な関係」について、コーヒー好きの方にも楽しんでいただけるように、わかりやすくご紹介します。

 

苦い=カフェインが多い、ではない

深煎りのコーヒーは味が濃く、苦味が強いことが多いので、「きっとカフェインもたっぷりなんだろうな」と思われがちです。

 

でも実際には、焙煎が進むほどカフェインの量は“わずかに減少”する傾向があります。

 

 

■ 焙煎によって、豆の中で何が起きている?

焙煎とは、コーヒーの生豆を高温で加熱して、香りや味わいを引き出す工程のこと。

この加熱によって、豆の中の水分は蒸発し、成分が変化していきます。
このとき、カフェインも多少分解されるとされています。もちろん、「ゼロになる」というわけではありませんが、浅煎りに比べると焙煎時間が長い深煎りのほうがカフェイン量はやや少なくなるのです。

 

 

■ 焙煎度とカフェイン量のざっくり比較

 

焙煎度      味の特徴     カフェイン量の傾向
浅煎り    酸味があり軽やか       やや多め
中煎り  バランス型       標準的
深煎り    苦味が強く重厚      やや少なめ(微差)

 

 

 

 

 

この表からもわかるように、実は“浅煎り”の方が眠れなくなる可能性が高い、なんてことも。

 

 

■ とはいえ、カフェイン量を決めるのは焙煎度だけじゃない

ここで注意したいのが、「焙煎度が浅い=必ずカフェインが多い」とは限らないという点です。

以下のような要因も、カフェイン量に影響します。

 

  • 豆の種類(アラビカ種 vs ロブスタ種)
    → ロブスタ種はアラビカの約2倍のカフェインを含む

  • 挽き方や抽出時間
    → 細かく挽いたり、長く抽出するとカフェインは多く出やすい

  • お湯の温度や抽出器具
    → フレンチプレスや水出しなどでも差が出ます

つまり、「焙煎が浅いから絶対にカフェインが多い」「深煎りだから安心」と一概には言えないということですね。

 

 

■ まとめ:カフェインの量は“味の強さ”と比例しない

深煎りの味の強さや香ばしさに惑わされがちですが、カフェインの量は味の濃さとは必ずしも比例しません

 

コーヒーを選ぶとき、「眠る前だから浅煎りにしよう」と思っていた方は、次からは深煎りを選んだ方が良いかもしれません。逆に、眠気覚ましのコーヒーには浅煎りを選んだほうが良いかもしれません。