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【プロ直伝】美味しいアイスコーヒーの作り方(急冷式)

香りとコクを最大限に引き出す!

暑くなると恋しくなるのが、冷たいアイスコーヒー。


でも「なんだか水っぽい」「香りが飛んでしまう」と感じたこと、ありませんか?

 

 

今回は、コーヒー専門店でも使われる「急冷式」の方法を使って、香りもコクも損なわない美味しいアイスコーヒーの作り方をご紹介します。

 

 

 

 

 

急冷式ってなに?

急冷式とは、ホットで濃いめに抽出したコーヒーを氷の上で一気に冷やす方法。

香りや風味を閉じ込めながら、シャープでキレのある味わいに仕上がるのが特長です。

 

 

ポイントは「薄く淹れて冷やす」のではなく、濃く淹れてから冷やすというところ。

 

・材料と器具

コーヒー豆(中深煎り~深煎りがおすすめ):20g

抽出量:140ml(85〜90℃)

氷:グラス1杯分(約120g〜150g)

 

・抽出の基本比率 1:7

コーヒー粉 1 に対して お湯 7  → 例:20gの豆 × 140mlのお湯

 

これは通常より濃い目の設計です。氷で薄まることを前提にしているので、しっかりめに抽出するのがコツ。

作り方

① 豆を挽く

 → 中挽き程度が目安。香りを逃さず、雑味も出にくいちょうどいい粒度です。

 

② 蒸らす(30~40秒)

 → お湯を少し注いで、豆をふっくらさせます。ガスを抜く大事な工程です。

 

③ 本抽出

 → 残りのお湯を2〜3回に分けて、ゆっくりと注ぎます。お湯の流れをコントロールして、味のバランスを調整。

 

④ たくさんの氷で一気に冷やす

 → ここが最大のポイント。熱々のコーヒーを氷で一気に冷やすことで、香りを閉じ込め、雑味を防ぎます。

 

⑤ グラスに移して完成

 → 香りを楽しみながら、口当たりのキレを感じてください。

美味しく仕上げる3つのポイント

1.湯温は85〜90℃:高すぎると雑味が出やすく、低すぎると抽出不足に。

2.抽出時間は短めに:雑味を出さないためにも、2分以内に収めましょう。

3.氷はたっぷり使う:冷やしきることで、風味がシャープに。

 

プロのひと言

アイスコーヒーは「冷たいからこそ雑味が目立つ」飲み物です。

だからこそ、どれだけ香りと質感を保てるかが、美味しさを左右します。

 

急冷式は、豆本来の個性をそのままグラスに届ける技法。シンプルですが、奥深い。ぜひ今年の夏は「香りで楽しむアイスコーヒー」、試してみてください。