
こんばんは!
珈琲豆専門店タケナカコーヒーの竹中です。
今週は雨が続きます。
そろそろ太陽が見たいですね。
今日は『蒸らし』についてのお話です。
コーヒーの淹れ方ではじめにお湯を少し注いで30秒ほどコーヒー蒸らしますという話を聞いた方も多いと思います。
この蒸らしは美味しいコーヒーを入れるためのウォーミングアップみたいな感じです。
ウォーミングアップをしっかりやっていないとスムーズに体が動かないのと同じように、蒸らしをしっかりやっていないと美味しいコーヒーを入れることができません。
では、なぜ蒸らしが必要なのでしょうか?
それは、焙煎豆の中を電子顕微鏡で見てみると、スポンジのように無数の穴がたくさんあります。その穴にお湯をしみ込ませる作業が蒸らしです。
しみ込ませることによってコーヒーの美味しい成分が出やすくなるからです。
もう少しわかりやすく言うと、水道蛇口につけた浄水器で勢いよく水を出すとろか槽を素通りするだけでおいしい水が出てきません。
コーヒー粉はいわば、ろか層の役割をしています。
蒸らしをやらずにお湯をジャバジャバと注いでしまうと、コーヒーの美味しい成分が出てくる前に、素通りして下に落ちていきます。
そうすると、奥行のない薄っぺらい感じのコーヒーになってしまいます。
なんとなくわかりましたか?
蒸らしって大事なんですよ。